みなさん、こんにちは。
東京アラフォンヌのロミコです。
今回はハシゴ酒におススメの築地の3軒を、ご紹介したいと思います。
築地といえば
一昨年に場内市場(東京都中央卸売市場築地市場)が豊洲へ移転して話題になりましたね。現在の築地は、既存の場外市場が一段と活気に溢れ、インバウンドを中心に朝から食べ歩きができるグルメスポットとして変貌中です。
築地は朝が早い町です。一方で夜の築地は日中の喧騒とは打って変わり、既にシャッターを下ろした商店が多く、閑散としているせいか、少しだけ哀愁が漂っています。
1軒目として、ロミコは場外市場の近くの雑居ビルの地下にある「築地オイスターバー地下の粋」へ向かいました。土曜の夕方にもかかわらず、お店はすでに満席状態という人気っぷり。織田裕二風の異国の青年(お店の方)が一階にある姉妹店まで案内して下さいました。
地下の粋と、地上の粋とあるんですね。
1軒目 オイスターバー粋
仕切りのないオープンスペースにテーブル席とカウンター席があり、カジュアルな雰囲気が良い感じです。ビルの中にありますが、1Fは商店が多いので、夜になると、ほとんどのお店はシャッターが閉まっていて、独特の雰囲気があります。
何をオーダーしようかな?

私達は、かち割りスパークリングとビールに、Aセット(牡蠣三種類:気仙沼産、室津産、厚岸産)を生牡蠣で、そして大船渡産を焼き牡蠣で注文しました。
この日の客層は、20代の若者グループや少人数女子グループが多く、回転が早いので、ひっきりなしにお客さんが入れ替わります。

カウンター席には、品種別にオイスターがゴツゴツと並んでいます
牡蠣は栄養が高く、ビタミンをはじめ、亜鉛や肝臓の働きをよくするグリコーゲンが多く含まれているので、ハシゴ酒の最初にいただくアペリティフとしては、最高ですね。

産地によって形や大きさがさまざま
品種、産地や時期によって味わいや風味が異なるので、牡蠣は非常に奥が深いですね。まずは、気仙沼産から頂きます。塩味が強めで旨味の余韻が長い味、室津産はさっぱり、そして厚岸産はクリーミィな味わいがあり、なんとも興味深いそれぞれの個性を味わえました。

ぷりぷりのヤツです
焼牡蠣で頂いた大船渡産は、生とは違う牡蠣のエキスがじわじわと口いっぱいに広がり、これまた絶品です。
URL: https://iki-tikanoiki.owst.jp/
2軒目は以前から行ってみたかった場外市場にある居酒屋さんへ。
2軒目 築地 虎杖(いたどり)裏店
まるで迷路のような場内市場の古い建物の1階に虎杖裏店はあります。近辺には、虎杖グループのお店が多く、海鮮丼やひつまぶしがウリの「表店」、ウニに特化した「うに喰」などいろいろあり、どこも流行っているようです。

エントランスの様子
古い場外のノスタルジックな雑居ビル内にあるとは思えないほど、店内はモダンで落ち着いています。メニューが豊富で、居酒屋定番メニューの刺身盛り合わせから、カレーうどんやうな重まで、なんとも幅が広い。グループ企業のなせる業でしょうか。

モダンな内装

先付はマグロ漬け
福井の梵と新潟の真野鶴で乾杯。やはり定番メニューは頼みたいので、おばんざい三種盛、牛すじ煮込み、白子の天ぷら、蟹肉入りのだし巻き玉子焼きなどを注文。

お店イチオシの煮込み
煮込みは牛すじのコリコリ食感が心地よく、煮込み具合、味付けがロミコ好みでお酒が進みます。
中国人らしき親子が〆でうな丼を食べていたり、図書館司書風な大人女子二人組が海鮮丼を食べていたり、客層はさまざま、使い勝手が良いお店だと思います。

絶品!白子の天ぷら
外サク、中フワッ、でトロリと、ホッコリ要素満点の白子の天ぷらは、冬しか頂けない一品ですね。他に蟹肉入りのだし巻き玉子焼きを頂きましたが、さりげないお出汁の旨みと蟹肉の塩梅が良く、玉子の固さも最高です。
やはり築地場外市場内という立地の強みが存分に活かされているのか、どのお料理も大変美味しく、クォリティが高いです。なぜかメニューにある「カレーうどん」に、強く心惹かれますが、3軒目があるので、次回にとっておくことに。ランチ営業もしているので、次回は海鮮丼やカレーうどんもトライしてみたいです。
URL: https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13032167/
ほろ酔い状態で夜の築地を散策していると、築地本願寺から二本裏の通りに一際目立つ大きな赤提灯を発見しました。近くづいてみると、居酒屋ではなく、ビオワインのお店のようです。早速、入店してみることに。
3軒目 ナチュラルワイン 森と土
場外からは少し離れたあたり、昭和の長屋をモダンにリノベーションしています。この辺りもマンションが増えてきていて、近いうちに景色もだいぶ変わりそう。
店内はカウンター席とテーブル席があり、こなれた大人の方で賑わっています。フードメニューは、ピクルス、餃子やチーズなど、つまみ系が中心のラインナップです。
マスターの話によると、ワインとお料理のマリアージュをとても大切にしているゆえに、厳選されたメニューのようです。
グラス白ワイン、餃子とチーズの盛り合わせを注文しました。

店主セレクトのこだわりの白ワインで乾杯
こちらでは、「ヴァンナチュール」といわれる自然派ワインを取り扱っているそうです。なんだか美容や健康に良さそうで興味津々。
いわゆる自然派ワインとは、化学肥料や除草剤を使わず有機栽培で育てたブドウを自然の酵母で発酵させて醸造したワインのことだそうです。
一口頂いていると、自然派ゆえの独特のものなのか、香りは華やかすぎず、味はジューシーで濃厚ですが、スルスルと喉を通り、ついつい飲みすぎてしまう、どぶろくのような印象を受けました。
先付に頂いた緑豆の味が濃く、なぜかワインに合うので、ポリポリとついつい止まらず食べてしまいます。

白ワイン×餃子のマリアージュ
餃子の皮はむっちり、具材は大きめ、そして味付けはさっぱりしています。町中華のそれとは別物の、「ワインバーの餃子」です。マスターがチョイスしたワインとの相性はバッチリです。

キュートなエチケット
どのチーズもそれぞれの個性が光る美味しいチーズです。それぞれのチーズに合うワインをマスターにグラスに半量ずつ用意して頂きました。
ベストカップルで頂くと、口の中でハーモニーが鳴り響きます。

セミハード、ウォッシュと青カビチーズ盛り合わせ
逆に、組み合わせを変えて頂いてみると、個々は美味しいのに、ざらつきや錆っぽさを感じてしまします。相性の良し悪しが如実にでるユニークさ、マリアージュの奥深さを知り、探訪がクセになりそうです。
まとめ
今回は夜の築地で3軒のお店をハシゴしました。
1軒目はアジアのどこかを旅行しているような気分になる牡蠣のお店、2軒目は映画のセットのような場外の雰囲気を楽しみながら、新鮮なネタで調理された本格的なお料理が頂けるモダンな居酒屋、そして3軒目はマスターのチョイスが半端ない本気の自然派ワインのお店。
いずれも素材が素晴らしく、ワンダーランド感があり、個性的豊かな三軒でした。
朝の築地も良いけれど、是非大人の夜の築地にも足を運んでみてください。
by ロミコ
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